芳川英治宮本武蔵は面白い。 これで3回目の読書です、今回はパソコンで読んでます。単行本は年取ると活字が小さくて
読みにくい、拡大鏡が必要ぬなってきた。PCで読むと 自由に拡大できる。これからは PCで読む。
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宮本武蔵(5) (吉川英治歴史時代文庫) Kindle版
吉岡一門との決闘を切り抜け、武蔵は多大の自信とそれ以上の自省を与えられた。そしてまた、大勝負の後に訪れたゆくりなき邂逅。それはお通であり、又八であり、お杉婆であり、宿命の人・小次郎であった。その人々が、今後の武蔵の運命を微妙に織りなしてゆく。山ならば三合目を過ぎて、いま武蔵の行く木曽路、遥かな剣聖を思い、お通を案じる道中は、四合目の急坂にかかる。
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1989/12/5
- ファイルサイズ400 KB
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販売:
株式会社 講談社
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登録情報
- ASIN : B009GAIGL0
- 出版社 : 講談社 (1989/12/5)
- 発売日 : 1989/12/5
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 400 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 406ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 370,474位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 40,832位日本の小説・文芸
- カスタマーレビュー:
著者について
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1892年神奈川県生まれ。様々な職業を経た後、作家活動に入る。国民文学作家と称され、今も読み継がれている作品が多い。1962年没(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 新装版 三国志(三) (ISBN-13: 978-4062761888 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新潮文庫版の大き目な活字のおかげで500ページ超えの大冊をスラスラと読破できる快感を味わう事が出来た。若い頃は何とも思わなかったが、老眼になると嬉しい仕様だ。もちろん大衆小説として読者を飽きさせないリーダビリティは吉川英治の腕前の賜物だが。
さて下り松での死闘をくぐり抜けた後の今巻は大きな戦いは起こらず、武芸物としては一休みのような内容。だが、個性豊かな登場人物との巡り会いとすれ違いを通じて、剣の道の求道者として苦悩する人間臭い武蔵の姿が描かれ、読み応え十分。お通や城太郎とようやく同行するようになったと思ったら、つい欲情を生でぶつけてしまったお通に拒絶され、又してもすれ違いの運命。逆に幼馴染の又八やその母お杉と言った敵役には出会ってしまい、実に忌々しい気分にさせてくれる。この辺りのキャラクターの人物造形ややり取りは生々しくリアルで、とても面白い。今巻で登場する権乃助とその母、石母田外記(と殊勲の伊達政宗)、奈良井の大蔵なども印象的なキャラクターで、いずれも初め何者だかわからず徐々に正体が見えて来る描き方なので、興味が尽きる事がない。
そして何と言っても終生のライバル佐々木小次郎の存在感が圧倒的で、大勢を殺戮しても何ら後悔しない非情さは人間臭く悩む武蔵と対照的だ。今後の展開への期待が膨らむ、素晴らしいエンタメ大作だ。
さて下り松での死闘をくぐり抜けた後の今巻は大きな戦いは起こらず、武芸物としては一休みのような内容。だが、個性豊かな登場人物との巡り会いとすれ違いを通じて、剣の道の求道者として苦悩する人間臭い武蔵の姿が描かれ、読み応え十分。お通や城太郎とようやく同行するようになったと思ったら、つい欲情を生でぶつけてしまったお通に拒絶され、又してもすれ違いの運命。逆に幼馴染の又八やその母お杉と言った敵役には出会ってしまい、実に忌々しい気分にさせてくれる。この辺りのキャラクターの人物造形ややり取りは生々しくリアルで、とても面白い。今巻で登場する権乃助とその母、石母田外記(と殊勲の伊達政宗)、奈良井の大蔵なども印象的なキャラクターで、いずれも初め何者だかわからず徐々に正体が見えて来る描き方なので、興味が尽きる事がない。
そして何と言っても終生のライバル佐々木小次郎の存在感が圧倒的で、大勢を殺戮しても何ら後悔しない非情さは人間臭く悩む武蔵と対照的だ。今後の展開への期待が膨らむ、素晴らしいエンタメ大作だ。
2009年12月24日に日本でレビュー済み
「一乗寺下り松」の吉岡一門との激闘を制し、天下に隠れなき名声を
手中にした武蔵。しかしながら、幼い吉岡源次郎を手にかけた事は
彼の心に一点影を落としたのも事実です。
お通、城太郎とも再会し、つかの間の安らぎを覚える武蔵でしたが、
若い漢の血潮が強すぎて、お通と気まずくなったりもします。
このあたりの描写も吉川先生巧みなものです。少しもいやらしくない・・・・。
その後出会う夢想流杖術の始祖、夢想権之助。
今は落魄していても歴とした武家の覚悟を母親に導かれ育まれた
草莽崛起の士です。見方によっては、厳しすぎるとも思えますが、
これも権之助に家名を興させたい故の母の心でした。
武蔵を敵と追いかける、又八の母親のお杉。これも孟母ならぬ猛母ですが、
元はといえば、又八のためを思う一心から出た事です。
その姿は佐々木小次郎なども舌を巻く位でした。
実の母を知らない武蔵。それぞれの導母の杖を敬いながらも
少し眩しい思いの武蔵でした。
手中にした武蔵。しかしながら、幼い吉岡源次郎を手にかけた事は
彼の心に一点影を落としたのも事実です。
お通、城太郎とも再会し、つかの間の安らぎを覚える武蔵でしたが、
若い漢の血潮が強すぎて、お通と気まずくなったりもします。
このあたりの描写も吉川先生巧みなものです。少しもいやらしくない・・・・。
その後出会う夢想流杖術の始祖、夢想権之助。
今は落魄していても歴とした武家の覚悟を母親に導かれ育まれた
草莽崛起の士です。見方によっては、厳しすぎるとも思えますが、
これも権之助に家名を興させたい故の母の心でした。
武蔵を敵と追いかける、又八の母親のお杉。これも孟母ならぬ猛母ですが、
元はといえば、又八のためを思う一心から出た事です。
その姿は佐々木小次郎なども舌を巻く位でした。
実の母を知らない武蔵。それぞれの導母の杖を敬いながらも
少し眩しい思いの武蔵でした。
2018年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
母から譲られて読み始めた所、足りない事に気付き追加で購入しました。武蔵を中心に解れた糸が戻る様に描かれた人間模様が何とも言えない奥深さを感じさせましたが、肝心の闘いのシーンの描写が何とも心許ない感じで物足りない。また、物語全体がかなり長いので読んでいて退屈さを感じる時がある。
感じ方は人それぞれですが、もう少しスリリングな描写が欲しかった。と言うのが感想です。
感じ方は人それぞれですが、もう少しスリリングな描写が欲しかった。と言うのが感想です。
2012年11月2日に日本でレビュー済み
大変面白かった。個人読書履歴。
一般文学通算323作品目の読書完。通算468冊目の作品。1991/02/25
一般文学通算323作品目の読書完。通算468冊目の作品。1991/02/25
2013年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この巻では、
吉岡との報復戦を終え、
江戸へと向かう武蔵が描かれます。
剣の道、恋の道、人の道に迷い揺れる「人間」武蔵。
剣豪武蔵とは程遠い、人間臭さあふれる吉川武蔵に、
大いに共感できるところもあります。
剣の武蔵を求めるとちょっと物足りないかな。
お通、朱美、又八、城太郎それぞれも、
バラバラになりながらどこかで交錯しつつ、
すれ違っていく人間ドラマも見ごたえあり。
(六)がまた1ヶ月後というところが口惜しいです。
吉岡との報復戦を終え、
江戸へと向かう武蔵が描かれます。
剣の道、恋の道、人の道に迷い揺れる「人間」武蔵。
剣豪武蔵とは程遠い、人間臭さあふれる吉川武蔵に、
大いに共感できるところもあります。
剣の武蔵を求めるとちょっと物足りないかな。
お通、朱美、又八、城太郎それぞれも、
バラバラになりながらどこかで交錯しつつ、
すれ違っていく人間ドラマも見ごたえあり。
(六)がまた1ヶ月後というところが口惜しいです。
2003年4月7日に日本でレビュー済み
宮本武蔵の純粋さがよく分かります。
剣の道を通じて、己を高めていく生き方が、心を打ちました。
佐々木小次郎と対照的に、強くなっていく武蔵が良かったです。
様々な欲望に打ち勝とうとする生き方は、現代の人が見習うべきところです。
剣の道を通じて、己を高めていく生き方が、心を打ちました。
佐々木小次郎と対照的に、強くなっていく武蔵が良かったです。
様々な欲望に打ち勝とうとする生き方は、現代の人が見習うべきところです。